敗戦からの学び

9月22日より新チームによる秋季大会がスタートした。

現在、部員が7名という状況から野田ポニーとの連合チームとして試合に臨んだ。

 

22日の栃木PF戦には、9-8で勝利したが、23日の市原P戦は、1-8で敗北した。

 

市原Pは、優勝候補のチームであったが、私の目から見て、野球の実力に特別な差は無かったと思う。

何が勝敗を分けたか。。あまり精神論を言いたくはないが、今回に限っては、明らかに「心」の差だろう。

 

市原Pの選手は試合の前も選手全員がグラウンド内では常に全力疾走し、スピード感にあふれていた。試合中も、全員が集中し、監督やコーチの指示をプレーヤーに大声で伝えるなど勝利への執着心を感じた。

それとは対照的に、ドジャースの選手は試合前の準備にも時間がかかり、集中力も高められていないように感じた。シートノックでも体に元気がなく、ミスも目立った。

 

試合は、4回まで1-1の接戦だったが、守備のミスから失点をすると途端にメンバーの士気は低下した。バッテリーの集中力も切れた。ツーランスクイズなど足を絡めた市原Pの攻撃に守備陣は崩され、自軍の攻撃も完全に封じられた。そのまま試合は1-8で敗北した。

 

野球は、チームの雰囲気を上げていくことで、はじめて流れを掴み、勝利を引き寄せることができるものだ。

今のドジャースの選手達には、試合の前、試合中の「戦うための心の作り方」を知らない。。 

試合後、選手全員には「君達は、中学2年生のレベルに達していない。」と伝えた。おそらく選手達は、私が野球の技術不足を指摘したと思っただろう。私が伝えたかった「レベル」とは、野球の技術ではなく、戦うための心、取り組む姿勢だ。

 

野球の技術は、急に向上するものではない。しかし、試合の前の準備、試合中の声の掛け合い、勝利への執着心は、全員の野球に対する意識を高めることによって変化できる。

 

下記の写真は、某中学硬式野球チームの試合前の道具の状況を撮影したものである。メンバー全員が役割分担をして、いつでも試合をスタートできる準備ができている。このような行為は、選手が試合へ対する意識を高めることで直ぐにでも実施できるものだ。野球のプレーには直接関係無いのかもしれないが、私の経験上、このような行為ができないチーム、選手に成長はないだろう。

私は、監督として野球の技術の指導はしなくてはならない。しかし、それ以上に大切なことは「戦うための心の作り方」の徹底だと思っている。なぜなら、それが全ての基盤になるからだ。

 

現在のこの状況は、選手だけの責任ではない。彼らにそれを指導できていない私の未熟さからくるものでもある。

伝わらなければ、意味はない。指導者として、彼らの心に響く伝え方を学ばなければ・・・と今回の敗戦から学んだ。

 

やはり失敗からの学びは大きい。

この学びを生かして、春までにはスタッフと力を合わせて強いチームを作り上げる!