ポニーリーグは、中学生によって構成される硬式野球リーグです。 PONYのPは、Protect(守る)、OはOur(我々の)、NはNation's(国の)、YはYouth(青少年)を意味し、ポニーリーグの誠心となっています。
ポニーはアメリカで生まれたプログラムです。従って日本の中学・高校野球の理念とは大きく異なります。日本では、部員が50人、100人いようが試合に出場できる選手はベンチ入りできる数だけです。それ以外の部員は白い練習着です。 アメリカでは、白い練習着の選手の存在は認めません。登録部員全員を試合に出場させます。チームに2チームできる部員数がそろい次第、2チーム目を作る義務が生じます。なぜなら、野球には試合でしかできない経験や、学び、歓喜があるからです。  ポニーリーグは、野球の試合を通して選手達を心身共に鍛錬する機会を提供できるように、大会数が多いというのも大きな特徴です。

未来ある選手達の健康管理にも配慮しています。

投手の投球回数について
学童野球から中学野球に移行する時期は、子供の体から大人の体に移り変わる微妙な時期です。成長期の子供を故障から守るため国内では投手は1試合最大で7回までとしています。連続する2試合において、合計最大10回までとしています。公式試合などでは、大会本部より各試合に専属トレーナーを配置し、試合後の健康管理、ストレッチなどを指導しています。

中学1年生には縮小ダイヤモンドの採用をしています

ポニーベースボールの特色の一つとして、中学1年生(13歳~14歳)には年齢にあったダイアモンドの採用があります。ダイヤモンドのサイズを変更することにより、身体能力に見合ったプレーが可能になります。これにより成長期の子供の体にかかる負担を軽減でき、故障や怪我につながらないよう配慮されています。

ルールや、ボールを変更せず、距離を縮小することで、プロ野球と同等の空間距離を子供達に与えることが可能になります。打席に立つと投手の投げる球は「体感で140キロ」に相当し、守る内野手も待って捕球すると間に合わない等、他のリーグにはないスピーディーな内容となります。これは、その後の野球キャリアにも大きく貢献します。

 区間距離  中学2・3年生  中学1年生
ベース間距離 27.43m 25.84m
投球間距離 18.47m 17.41m
本塁・二塁間距離 38.80m 36.50m
 

リエントリー制度を導入しています。

他の団体にはないポニーリーグのルールとして「リエントリー」があります。スタメン9名に限って、一度選手交代でダッグアウトに戻っても、再度試合に出られるというルールです。 この場合、打順は元のままですが、守備は変わってもかまいません。但し、投手だけは再度投手としては守備につけません。これも、選手交代に当たって、後のことを考えると指導者も容易に選手交代に踏み切れず、従って控えの選手はプレーの機会を失いやすい、という問題をなくす為のものです。スタメンを後に戻せるというルールを採用することによって、1人でも多くの選手を試合に出させる、という事を可能にします。